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March 22, 2021

【Experience Cloud/Salesforce】変更セットを利用した移行前に確認しておきたいこと

はじめまして、鶴岡です。

私からはSalesforceのExperience Cloudを使って実際の案件で気になったことや、

今後Experience CloudやSalesforceに取り組まれる方が気を付けていただきたい事をお伝えいたします。

Experience Cloud(旧Community Cloud)のサイトを変更セットを利用してリリースをした際、

本番でそのまま作成する場合と違い、いくつか注意しなければならないことがあります。

今回は新規サイトを公開するにあたって事前に確認しておきたいと思ったことを紹介させていただきます。

その1:サイトのステータスの無効化とお知らせ設定を確認

Sandboxで作成したサイトを新たに本番環境に送信する場合、サイトのステータスを確認しておく必要があります。

サイトのステータスが「有効」のまま変更セットで送信してしまうと、

本番環境でもそのまま「有効」のまま送信されてしまいます。

また、コミュニティのお知らせ通知はサイトが有効化された際に自動的に送信されますので、

リリース時にサイトが有効かつ、お知らせ通知の送信にチェックがついている場合は、

「変更セットからリリースボタンを押下したすぐ後にメールが送信されてしまう」という事になります。

Salesforceを既に公開中のコミュニティが存在する場合は、

既存のコミュニティユーザに通知が飛んでしまうなどの影響が発生する可能性がありますのでご注意ください。

[ワークスペース]→[管理]に関して、以下を設定しておくことをお勧めします。

・[設定]状況を”無効化”に変更

・[メール]”新規メンバーのお知らせ”のチェックを外す

直前にテストで動作確認をしている場合などもあると思いますので直前に最終確認をお忘れなく!

その2:サイトのアクセス権、プロファイルと権限セットの関係

次は[メンバー]に関して、以下の事を注意して割当ての確認を行ないます。

コミュニティへのメンバーの追加

上記ヘルプに記載されている文章を引用すると、

ユーザグループのアクセス権を付与または削除する。プロファイルまたは権限セットを追加すると、そのプロファイルまたは権限セットに割り当てられたすべてのユーザがコミュニティのメンバーになります。

とあるように、プロファイルと権限セットは”&条件”ではなく”or条件”である事にご注意ください。

このことを意識してメンバー割当てを行わないと、意図していたメンバー以外がログイン可能になってしまいます。

また、こちらで選択されているプロファイルor権限セットが割り当てられているユーザは

上記、”新規メンバーのお知らせ”メールの送信対象者になってしまいますので、

移行段階で必要可否の判断が難しい場合は一旦割当てを解除しておくことをお勧めします。

上記、3つの設定を実施することで、ユーザへメールの誤送信や、設定が完了していない状態のサイト公開を防ぐことができます。

その3:その他気づいた点あれこれ

また、以外にもコミュニティ内で利用するリストビューも注意が必要です。

リストビューはデジタルエクスペリエンスでサイトを今まで公開したことがない場合でも、

既存でSalesforceを利用しているユーザがいると共有設定をによっては、

”突然知らないリストビューが増えた!”という状況になってしまうかもしれません。

こちらは状況によって対処方法がありますが、簡単な方法としては下記があると思います。

・事前にリストビューが増えることをアナウンスする

・グループで固定のユーザのみ見れるようにする

また、リリースとは別の話題ですが、筆者が共有設定を行っている際、”こういう仕様だったけ?”となった箇所は以下です。

・カスタマーコミュニティユーザ(Customer Community User)はテリトリーを利用することができない

・カスタマーコミュニティユーザ(Customer Community User)はロールを利用することができない

カスタマーコミュニティユーザは意外とできないことが多いので、

”あれ?”となることが多いです。共有設定以外には、

アセットファイルやダッシュボードも利用できません。

最後に、その他の移行前に必ず確認しておきたいことを書いておきます。

・新規作成で移行するものは、移行先に同名ファイルが存在していないか

・逆に移行で更新するものは、移行先とファイル名が同じであること

・変更セットコンポーネントにてSite.comを追加する際、サイト名に”2”等が末尾についているものも全て入っていること

・可能であるならリリース前に送信変更セットを送信し、本番環境で検証だけを事前にすませておく

・可能ならば既存環境のフルコピーSandboxをバックアップとしてリリース前に作成しておく

・プロファイルの変更や追加では、付与している権限が本当に必要か事前に確認

紹介したもの以外にも肝が冷えるようなものがあるかと思います。

ここまで書いたものについても人によっては当たり前のことかもしれませんが、

当たり前だからこそしっかりチェックを怠らないようにすることも大事だと思います。

特にプロファイル等の権限周りの変更は確認しすぎ位でちょうどいいのかもしれません。

準備万端に整えてサクっとリリース成功させられるようにしたいものです。

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