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2026/10/02

【HubSpot】HubSpotで会員サイトは作れる?活用パターン別にできること・必要なプランを解説

【HubSpot】HubSpotで会員サイトは作れる?活用パターン別にできること・必要なプランを解説

「HubSpot で会員サイトって作れるの?」という疑問への答えは、作れます。ただし Professional 以上で、です。ややこしいのはその先で、会員限定のページで資料を見せたいのか、顧客が問い合わせ状況を確認できる窓口を作りたいのか、有料会員にしたいのかによって、契約すべき Hub が変わります。

ここでは用途を、顧客専用ポータル、有料会員コンテンツ、代理店・パートナー向けの限定情報、社内ナレッジ共有の4つに分けて、それぞれできることと必要なプラン、つまずきやすい点を並べました。

1. まずは早見表:用途別に必要な Hub とプラン

会員限定のページやブログは Content Hub、顧客向けのサポートポータルや限定ナレッジベースは Service Hub で、どちらも Professional 以上が必要です。Starter では、パスワード保護も含めて会員系の機能は使えません。

活用パターン

主に使う機能

必要な Hub・ティア

気をつけたい点

顧客専用ポータル

会員限定ページ、サポートポータル、限定ナレッジベース

ページ・ブログは Content Hub Professional 以上。サポートポータル・ナレッジベースは Service Hub Professional 以上

サポートポータルで見られるのはチケットのみ

有料会員コンテンツ

会員限定ページ、ワークフロー、コンタクトのプロパティ、動的アクセスグループ

Content Hub Professional 以上、Marketing Hub Professional 以上、課金側の設定

静的アクセスグループはリストと同期しないので、動的アクセスグループを使う。解約から閲覧停止までは本番前に通しで確認

代理店・パートナー向け限定情報

アクセスグループで限定公開

Content Hub Professional 以上(区分が3つ以上なら Enterprise)

Professional のアクセスグループは最大2つ

社内ナレッジ共有

ナレッジベース、SSO 必須化

Service Hub Professional 以上(顧客向けと分けるなら Enterprise)

SSO 用の専用サブドメインが必要

どの用途でも、会員限定コンテンツを使うには独自サブドメインの接続が必要です(7章)。

2. 基本の仕組み:3つの制限方式とアクセスグループ

限定公開できるのはページ・ブログ・ナレッジベース・サポートポータル

Content Hub Professional 以上なら、ウェブサイトページ、ランディングページ、ブログ記事を限定公開できます。Service Hub Professional 以上なら、ナレッジベース記事とサポートポータル(旧称カスタマーポータル)が対象です。会員限定にしたページは、検索エンジンにインデックスされません。

制限はページや記事の単位でかけるのが基本です。ページの一部だけ出し分けたい場合は、スマートコンテンツか HubL での開発を使います。スマートコンテンツは、リストやライフサイクルステージなどの条件でモジュールごとに表示を変えられるノーコード機能です。表示を出し分けるだけで、閲覧は制限できません。

制限のかけ方は「パスワード保護」「会員登録」「SSO」の3つ

一番手軽なのはパスワード保護で、共有パスワード1つでページを守ります。noindex にはなりますが、データが暗号化されるわけではありません。

会員登録は、訪問者ごとにアカウントを持たせる方式です。対象者のまとまりを「アクセスグループ」と呼び、[コンテンツ]>[メンバーシップ]から作成します。アクセスグループには、コンタクトや静的リストを選んで追加する「静的」と、条件に合う人を自動で追加する「動的」の2種類があります。静的グループに静的リストを選んだ場合、取り込まれるのは作成した時点の中身だけで、その後リストやグループを変更しても互いに同期されません。登録の仕方は、招待制とセルフ登録から選べます。

SSO は、外部の ID プロバイダーと SAML や OIDC で連携する方式です。メールで届くリンクからログインするパスワードレス方式もあり、リンクの有効期限は15分です。

会員は CRM のコンタクトとして管理される

会員は CRM のコンタクトとして記録され、会員登録に関する既定のプロパティも持ちます。ログインの仕組みと CRM が同じ場所にあるので、会員情報をそのまま CRM で管理できます。WordPress に会員プラグインを足す構成との大きな違いはここです。

3. 活用パターン1:顧客専用ポータル

既存顧客だけが見られる資料ページやサポート窓口を作る場合です。

顧客専用ポータルでできること

会員限定のページやブログには、顧客向けの資料やマニュアル、お知らせを載せられます。

サポートポータルでは、顧客が自分のチケットの状況を確認できます。見せる範囲は「自分に関連するチケットのみ」「自社の全チケット」「指定した顧客だけ自社の全チケット」の3つから選べます。

FAQ や手順書は、限定ナレッジベースにまとめて顧客だけに公開できます。アクセス制御は「公開と非公開の混在」「アクセスグループ必須」「SSO 必須」から選びます。

顧客専用ポータルに必要なプラン

ページやブログを会員限定にするなら Content Hub Professional 以上、サポートポータルと限定ナレッジベースは Service Hub Professional 以上です。資料ページとサポート窓口の両方を作るなら、2つの Hub で Professional が要ります。「Content Hub だけで全部できる」と思って見積もると、ここでずれます。

顧客専用ポータルの注意点

標準機能のままだと、サポートポータルで見られるのはチケットだけです。取引や会社情報は表示されません。

会員本人の契約や取引を見せたいなら、HubL でのコード開発が必要になります。しかも、コンタクト・取引・チケットといった CRM データを取得できるのは、会員限定(またはパスワード保護)のページの中だけです。

独自のデータ構造(カスタムオブジェクト)まで作るとなると、各 Hub の Enterprise が必要です。

ログイン状態で表示を切り替える HubL は、ページキャッシュを無効にします。表示速度に響くことがあります。

やりたいこと、実現できるか
先に確かめませんか。

標準機能で足りるのか、設定の工夫で回避できるのか、カスタム開発が必要なのか。どこに当たるかを切り分けます。

相談は無料です。2営業日を目安にお答えします。

4. 活用パターン2:有料会員コンテンツ

会費を払った人にだけコンテンツを見せる使い方です。4つの中でいちばん多くの Hub にまたがり、本番前の検証も欠かせません。

有料会員コンテンツでできること

HubSpot には「支払ったら会員にする」ための専用機能はありません。代わりに、ワークフローとコンタクトのプロパティ、動的アクセスグループを組み合わせて作ります。

  1. 会員かどうかを表すコンタクトのプロパティ(true / false)を作る
  2. 支払いやサブスクリプションのステータス変化をトリガーにしたワークフローで、このプロパティを切り替える
  3. 「プロパティが true」を条件にした動的アクセスグループを作り、会員限定ページに割り当てる

実際に試したところ、プロパティを false にするとコンタクトは動的アクセスグループから自動で外れ、ページも見られなくなりました。true に戻せば、グループに追加されます。

静的リストを使う方法は、この用途には向きません。ワークフローで静的リストへの追加・削除はできますが、静的アクセスグループに取り込んだリストは、あとから中身を変えてもグループには反映されないからです。アクセスグループの作成画面にも、リストとアクセスグループは同期しないと注記があります。ワークフローからアクセスグループを直接操作するアクションもないので、自動で閲覧権を付け外しするなら動的アクセスグループ一択です。

支払いリンクや見積もりで定期支払いの商品が買われると、サブスクリプションのレコードが自動で作られ、支払ったコンタクトに関連付けられます。ステータスは Active、Unpaid(支払い失敗)、Canceled、Expired、Scheduled、Paused の6種類です。どの状態になったらプロパティを false にするかを決めるときの材料になります。

有料会員コンテンツに必要なプラン

  • 会員限定ページは Content Hub Professional 以上
  • ワークフローでプロパティを切り替えるには Marketing Hub Professional 以上。支払いやサブスクリプションのプロパティを条件に使う場合も Professional 以上
  • これに加えて、支払いリンクやサブスクリプションなど課金側の設定

5. 活用パターン3:代理店・パートナー向け限定情報

販売代理店やパートナー企業にだけ、価格表や販促資料を見せたい。そんなときの使い方です。

代理店・パートナー向け限定情報でできること

アクセスグループを使えば、代理店やパートナーだけが見られるページやブログを作れます。招待制にしておけば、誰が登録できるかを自社で管理できます。スマートコンテンツで出し分けるだけでは閲覧制限にならないので、混同しないようにしてください。

パートナーポータルのような専用機能は、HubSpot には見当たりません。アクセスグループでの限定公開も HubSpot が案内している方法ではなく、今ある機能で組むならこうなる、という整理です。

代理店・パートナー向け限定情報に必要なプラン

Content Hub Professional 以上です。アクセスグループを作れる数は Professional で最大2つ、Enterprise で最大100なので、「全代理店向け」「一次店向け」「二次店向け」のように区分が3つ以上になるなら Enterprise が必要です。

代理店・パートナー向け限定情報の注意点

今後区分を増やすつもりがあるなら、将来の分も含めて会員区分を数えてから契約してください。

代理店ごとにサイトやブランドを分けたい場合は、【HubSpot】マルチブランド運用で失敗しないための5つの注意点もあわせてどうぞ。代理店と営業データを共有するなど権限まわりが複雑になるなら、8章で紹介する HubSpot 以外の選択肢も検討してみてください。

6. 活用パターン4:社内ナレッジ共有

社内マニュアルや FAQ を、従業員限定で HubSpot に置くパターンです。

社内ナレッジ共有でできること

ナレッジベースを SSO 必須にすれば、社内の ID でログインした従業員だけに公開できます。会員限定ページも、Content Hub Professional 以上なら SSO で守れます。記事として積み上げるものはナレッジベース、お知らせのようなものはページ、と使い分けられます。

社内ナレッジ共有に必要なプラン

ナレッジベースを限定公開するには Service Hub Professional 以上が必要です。Professional で使えるナレッジベースは1つだけ(記事は2,000件まで)なので、顧客向けと社内向けを分けたいなら、複数のナレッジベースを持てる Service Hub Enterprise になります。Enterprise ではナレッジベースを最大100個まで作れ、記事はアカウント全体で10,000件までです。

社内ナレッジ共有の注意点

SSO のうち JWT 方式は、2025年2月5日以降は新しく設定できなくなっています。SSO をかける対象には HubSpot 上の専用サブドメインが必要で、ID プロバイダー1つにつきサブドメイン1つです。ID プロバイダー側の設定もあるので、情報システム部門には早めに相談してください。

7. HubSpot の会員サイトでできないこと・気をつけたいこと

どれも、契約後に気づくと予算や設計のやり直しになりかねない点です。

Starter では会員系の機能は使えない(パスワード保護も不可)

レガシーの CMS Hub Professional も同じで、メンバーシップは使えないと公式に明記されています。現行の Content Hub は2024年の Spring Spotlight で発表された名称で、こちらなら Professional から使えます。旧プランのままの場合は、契約内容を確認してください。

アクセスグループは Professional で2つまで

複数の用途を組み合わせると、2つの枠はすぐに埋まります。会員区分の数は、設計の最初に決めてください。

会員限定ページに置いたファイルは、そのままだと公開状態

ファイルマネージャーのファイルは、既定で「公開」になっています。会員限定ページに PDF を置いても、URL さえ分かれば誰でも開けてしまいます。守りたいファイルは、ファイル側で個別に「非公開」にしてください。

有料会員の閲覧権は、動的アクセスグループで切り替える

静的アクセスグループに取り込んだリストは、あとから増減させてもグループに反映されません。支払いや解約に合わせて閲覧権を付け外しするなら、プロパティを条件にした動的アクセスグループを使い、解約から閲覧停止までを本番前に確かめてください。

独自サブドメインの接続と、メール送信の上限

会員限定コンテンツが動くのは、接続済みの独自サブドメインだけです。hs-sites.com などの既定ドメインでは使えません。

メンバーシップ関連のメールは、1コンタクトにつき1日5通までです。アクセスグループを初めてコンテンツに紐付けたときに送られる登録案内メールは、最大25,000通です。すでに登録済みの人には、あとから対象になったコンテンツの登録メールは届きません。

コミュニティ機能や会員ランクは、標準機能として見当たらない

コミュニティやフォーラム、会員ランクやポイント、会員によるコンテンツ投稿、細かい権限の階層は、公式の機能一覧に記載が見当たりません。標準でできる前提では考えず、必要なら開発や別の仕組みを検討してください。

EC・カート機能はこの記事では扱いません

カートを使った EC サイトとしての使い方や、決済の仕組みは対象外です。HubSpot の決済・販売まわりは【HubSpot】Commerce Hubとは?機能や特徴、料金プランをご紹介で紹介しています。

8. HubSpot 以外の選択肢:Experience Cloud と WordPress 会員プラグイン

会員区分や権限が複雑な場合や、すでに別の基盤を使っている場合は、HubSpot 以外を選ぶ手もあります。

選択肢

位置づけ

向いているケース

HubSpot

CRM と同じ基盤で会員を管理

マーケ・サポートと会員サイトを一体で運用したい

Salesforce Experience Cloud

顧客・パートナーなど外部ユーザー向けのライセンス体系を持つポータル基盤

代理店と営業データを共有するなど、権限を細かく分けたい

WordPress+会員プラグイン

会員プラグインを追加して作るのが一般的

既存サイトが WordPress

Experience Cloud は、営業データへのアクセスが必要なパートナー管理(PRM)の用途も想定された製品です。当社でも、Experience Cloud で販社向けのラーニングプラットフォームを構築した事例があります(【制作事例】Nauto Japan様(ラーニングプラットフォーム))。WordPress と会員プラグインを HubSpot と組み合わせる場合は、会員情報と CRM の連携を別に設計する必要があります。

やりたいこと、実現できるか
先に確かめませんか。

標準機能で足りるのか、設定の工夫で回避できるのか、カスタム開発が必要なのか。どこに当たるかを切り分けます。

相談は無料です。2営業日を目安にお答えします。

よくある質問(FAQ)

Q1. HubSpot の Starter で会員限定ページやパスワード保護は使えますか?

使えません。パスワード保護と会員限定ページは Content Hub Professional 以上、ナレッジベースとサポートポータルの限定公開は Service Hub Professional 以上です。

Q2. HubSpot の会員サイトには、どの Hub が必要ですか?

ページやブログなら Content Hub、サポートポータルとナレッジベースなら Service Hub で、どちらも Professional 以上です。有料会員にする場合は、ワークフローでプロパティを切り替えるための Marketing Hub Professional 以上と、課金側の設定も必要になります。

Q3. アクセスグループはいくつまで作れますか?

Professional で最大2つ、Enterprise で最大100です。

Q4. レガシーの CMS Hub Professional でも会員サイトは作れますか?

作れません。メンバーシップは使えないと公式に明記されています。現行の Content Hub Professional なら使えます。

Q5. 会員限定ページに置いた PDF などのファイルは保護されますか?

既定のままでは保護されません。ファイル側で非公開に設定してください。

Q6. 会員ごとに、自分の契約情報や問い合わせ履歴を表示できますか?

チケットであれば、サポートポータル(Service Hub Professional 以上)で表示できます。契約や取引などを見せるには HubL での開発が必要で、データを取得できるのは会員限定ページの中だけです。

Q7. 静的リストの増減は、アクセスグループに反映されますか?

反映されません。静的アクセスグループに取り込まれるのは、作成した時点のリストの中身だけです。条件に合わせて自動で増減させたいなら、動的アクセスグループを使ってください。

まとめ

契約の前に、次の3つは確かめておいてください。

  • 自社の用途に必要な Hub はどれか(1章の早見表)
  • 会員区分はいくつになるか(アクセスグループの2つを超えないか)
  • 有料会員にするなら、課金とアクセス権の連動を本番前に検証する段取りがあるか

どの Hub やプランが要るのか、HubSpot 以外も含めて迷っている場合は、お気軽にご相談ください。当社は Salesforce と HubSpot の両方の認定パートナーなので、それぞれの得意・不得意を踏まえてご提案できます。

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