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2025-05-14
HubSpot

【HubSpot】HubSpotでDKIMやDMARCを設定する方法について解説

この記事の概要

・ドメイン認証と送信ドメイン認証の概要がわかる

・SPFやDMARC、DKIMの概要がわかる

・SPFやDKIM、DMARCを設定することによりHubSpotでできることがわかる

・SPFとDMARC、DKIMのHubSpotにおける設定方法がわかる

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「ドメイン認証」とは?

ドメイン認証とは、自社のメール送信ドメインが正規のものであることを相手の受信サーバーに証明し、なりすましやスパムと判定されることを防ぐ仕組みです。HubSpotでマーケティングメールを配信する際にも、この認証設定が非常に重要となります。特に、DKIM(DomainKeys Identified Mail)やDMARC(Domain-based Message Authentication,Reporting & Conformance)の設定は、メールの到達率を大きく左右します。※DKIMやDMARCの詳細は後ほど説明します。

HubSpotでは、独自のドメイン認証機能を通してCNAMEレコード(Canonical Name Record)をDNSに追加することでDKIMを有効化し、なりすまし防止を実施します。さらにDMARCを適切に構成することで、不正送信のレポート取得やポリシー制御を可能にしています。このようなドメイン認証は、最終的に企業のブランド保護やコンバージョン率の向上にもつながるため、マーケティング施策においては必須のステップと言えるのです。

 

「送信ドメイン認証」とは

送信ドメイン認証とは、受信したメールが本当にそのドメインの所有者によって送信されたものかどうかを、受信側のメールサーバーが検証する仕組みです。スパムやなりすまし(フィッシング)といった不正メールの対策として広く導入されており、企業がマーケティングメールを配信する際にも、信頼性の確保と到達率向上のために不可欠な技術と言えます。送信ドメイン認証に使われる技術のひとつにはSPF(Sender Policy Framework)があります。

上記のようにドメインの代表的な認証方式には、SPFとDKIM、DMARCの3つがあります。これらはすべて、ドメインのDNSレコードに特定の情報を追加することで有効化されます。たとえば、DKIMではメールに電子署名を付け、DMARCでは認証結果に基づいて受信側の対応ポリシーを定義します。HubSpotをはじめとするマーケティングオートメーションツールでは、こうした認証を設定することで、正当なドメインから送信されたメールであることが証明され、顧客に安心してメールを届けることができるようになります。次章ではSPFとDKIM、DMARCについて、もう少し詳細に説明していきましょう。

 

SPF、DKIM 、DMARCとは

SPFとは

SPFとは、送信されたメールのIPアドレスが、そのドメインの正当な送信元であるかどうかを検証するためのメール認証技術です。ドメインのDNSにTXTレコードを追加し、「このドメインからのメールは、どのサーバーから送信されることを許可されたものか」を明示します。受信側のメールサーバーは、SPFレコードに記載された情報と実際の送信元のIPアドレスを照合し、一致しない場合はスパムと判断したり、拒否したりすることがあります。SPFは、なりすましメールやフィッシング詐欺を防ぐ手段として広く利用されており、マーケティングメールの信頼性向上につながります。ただし、SPFだけではメール本文の改ざんまでは防げないため、DKIMやDMARCとの併用が推奨されます。

 

DKIMとは

DKIMとは、送信メールに電子署名を付けることで、送信元ドメインの正当性とメール内容の改ざんがないことを証明する仕組みです。DKIMでは、メールを送信する際にドメイン所有者が発行した秘密鍵で署名された情報がメールヘッダーに付加されます。一方、受信側はDNSに公開された公開鍵(DKIMレコード)を使って電子署名を検証し、整合性が保たれていれば信頼できるメールと判断します。これにより、なりすましや中間改ざんといった不正行為を防止することができます。

 

DMARCとは

DMARCとは、SPFやDKIMの認証結果をもとに、受信側メールサーバーがメールをどう扱うべきかを判断させるための仕組みです。たとえば、認証に失敗したメールを「受信拒否」や「迷惑メールに振り分け」、「そのまま受信」のいずれかに指定できるほか、結果のレポートをドメイン所有者に送るよう指示することもできます。DMARCを正しく設定するには、ドメインのDNSにTXTレコードとしてポリシー情報を記述します。DMARCもDKIMと同様に、なりすましやフィッシングといった不正なメールの拡散を防ぐことができます。

 

このようにSPFやDKIM、DMARCを連携させて使うことで、企業のメール運用におけるセキュリティ対策を強化し、ブランドの保護や顧客との信頼構築を保つことができるようになります。

 

SPFやDKIM、DMARCを設定することによりHubSpotでできること

SPFやDKIM、DMARCを適切に設定することにより、HubSpotでは以下のようなことができるようになります。

 

HubSpotでのメール配信における信頼性の確保

HubSpotを使ってメールマーケティングを行う際、SPFやDKIM、DMARCといった認証技術を正しく構成することで、「HubSpotが、許可された(認証された)ドメインの代理として正当にメールを送信している」ことを、受信側のメールサーバーに証明できます。特にBtoB領域や金融業界など、セキュリティ意識の高い企業にメールを送信する場合には、送信ドメインの信頼性が商談機会の確保にも直結するため重要性はより一層高まります。

 

メールの到達率を向上させる

送信ドメイン認証を正しく設定していないと、HubSpotから送られたメールが先方に「なりすまし」と誤認され、迷惑メールフォルダに振り分けられるリスクが高まります。SPFは送信元のIPアドレスが正当かを、DKIMはメール内容が改ざんされていないかを検証するための技術です。これらを適切に導入することで、HubSpotを利用したメールの到達率が大きく改善されるようになり、メルマガの開封率やクリック率など、マーケティング成果にも好影響が期待できるのです。

 

ブランドの保護とレポート機能の活用

DMARCは、SPFやDKIMの認証結果をもとに、メールが不正であると判定された際の受信側の処理方針(受け入れ・隔離・拒否)を定義できる仕組みです。さらに、なりすましや不正利用の兆候を把握するために、受信サーバーからレポートを受け取ることも可能です。HubSpotを使ってメールを送信している企業でこの仕組みを有効活用すれば、自社ドメインが不正使用されることを防ぎ、ブランドイメージや顧客からの信頼を守ることができます。

 

SPF・DKIM・DMARCの設定方法

まずは、HubSpotアカウントにログインし、以下の手順で送信ドメイン(プライマリードメイン)を接続します。

1. HubSpotの管理画面右上の歯車マーク(設定)をクリック

 

2. 「コンテンツ」にある「ドメインとURL」に進む

3. ページ下部にある「Eメール送信ドメインを接続」をクリックする

4. メール送信を行いたいメールアドレスを入力する

5.アドレスを確認し、「次へ」を押下。

6.表示された、DKIM・SPF・DMARCを、ドメインサーバー側のDNS設定に追加。

7.DNS設定の完了後に「確認」を押下すると、確認が始まります。反映までに10~70分程度かかる場合もあります。

DKIM の設定

DKIMは、メールの送信元を証明することで「なりすましメール」を防ぐ仕組みです。HubSpotでDKIMを設定するには、HubSpotから案内される2つのCNAMEレコードを、お使いのDNSサービスに追加します。この設定により、HubSpotから送られるメールには電子署名が付与され、それを受信側のメールサービス(Gmailなど)が確認できるようになります。DNSへのレコード追加が完了し、HubSpot側で認証が済むと、送信するメールに自動でDKIM署名が含まれるようになります。

 

SPFの設定

SPFは、このメールが本当にこのドメインから送られてきたものかを確認する仕組みです。SPFを設定すると、他人が自分のドメインを使ってメールを送るのを防ぐことができます。HubSpotでは、共有サーバー経由のメールにはすでにSPFが設定されていますが、専用IPアドレスを使っている場合は、別途SPF設定が必要です。

さらに、使用している送信元ドメインに対しても、HubSpotが指定するSPF用のTXTレコードをDNSに追加することが推奨されます。これにより、HubSpotから送るマーケティングメールが、正規の送信者として認識されるようになります。

 

DMARCの設定

DMARCは、SPFやDKIMを組み合わせて、なりすましメールの対策をさらに強化する仕組みです。

DMARCレコード(TXTレコード)をDNSに設定すると、「自分のドメインを使ったメール」が正しく認証されなかった場合にどうするかブロックするか、迷惑メールにするかなど)を受信側メールサービスに指示できるようになります。また、DMARCにはレポート機能があり、自分のドメインから送信されたメールが世界中のどのような受信サーバーに届いているか、そのうち、SPFやDKIMのチェックを通過しているメールは何%かなどを確認できます。これによって、自分のドメインを悪用した不正メールが送られていた場合にも、早期に気づくことができるのです。

 

SPF、DKIM、DMARCの設定方法については、逐次更新されていています。詳細なEメール送信の設定については、HubSpotのナレッジベースで詳しく説明されていますので、そちらをご参照ください。

DKIMとDMARCなどを設定しなりすまし・スパム判定を防ごう

メール配信においてSPFやDKIM、DMARCの設定を適正に行えば、送信ドメインの信頼性が証明され、メールの信頼性が向上し、なりすましやスパム判定を防ぐことが可能になります。これらの設定により、HubSpotを活用したメールマーケティングの到達率向上やブランドの保護、コンバージョン率向上などが望めます。

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