HubSpot製品は、従来から逐次アップデートされています。2024年3月には価格体系に変更があり、4月25日には、AI搭載機能を含む100以上の製品がアップデートとしたことが発表されました。
本記事では、HubSpotの価格体系変更の概要から、旧「CMS Hub」から大きくリニューアルされた「Content Hub」とそのイチ推し機能を中心に解説していきます。
HubSpotの各製品は常に進化し続けており、細かいアップデートが毎月実施されています。2024年3月には価格体系の変更があり、4月25日にはAI搭載機能を含む100以上の製品のアップデートが発表されました。今回は価格体系の変更と旧CMS Hubをリニューアルし、新しくローンチされた「Content Hub」を中心にご紹介します。
HubSpot製品は「無料ツール」と有料プランである「Starter」、「Professional」、「Enterprise」の3種類に価格体系が分かれています。
・Starter:HubSpotが初めての企業に手頃なプラン
・Professional:本格的に営業・マーケティングを自動化したい企業向け
・Enterprise:より高度で柔軟な営業・マーケティング・カスタマーサポートなどを検討している企業向け
旧価格体系は以下のようになっていました。
2024年3月5日からは新たに「シートベースの価格体系」が導入され、それに伴って価格も変更になりました。ここでいう「シート」とは、ユーザーがサブスクリプションサービスにアクセスするためのアカウントのようなものです。
新しい価格体系は次の通りです。
上記の表の金額は月払いの場合です。これとは別に年間払いがあり、その場合は月割りの金額がお得になります。例:Starterを年間契約(途中解約不可)すると月当たり、1,800円になります。
なお、無料のツールは最大5人の無料ユーザーが利用可能です。
新しい価格体系は、2024年3月5日以降にStarter、Professional、またはEnterpriseを契約するユーザーに適用され、2024年3月4日以前にHubSpotを利用しているユーザーには当面適用されません。
4月のアップデートで追加されたシートには次のようなタイプがあります。
≪コアシート≫
4月のアップデートで新しく追加された機能で、Marketing Hub・CMS Hub・Operations Hubに適用されます。購入したサブスクリプションサービスの機能とツールへアクセスでき、閲覧、編集が可能です。
追加のコアシートの価格(月額)は、Starterが2,400円、Professionalが6,000円、Enterpriseが9,000円となっています。
≪表示のみのシート≫
HubSpotのデータやレポートを表示することはできますが、編集はできません。
≪Sales Hubシート/ Service Hubシート≫
Sales Hub、Service Hubへアクセスでき、 Professional、Enterpriseの機能を使えます。
Professionalの旧価格は60,000円(5アカウント含む)、Enterpriseの旧価格は144,000円(10アカウント含む)でしたが、新価格体系では1シート(アカウント)ごとに契約できるようになりました。
Content Hubは、コンテンツの制作や管理をサポートするソフトウェアです。Content Hubはウェブサイトの管理やサイトデザイン管理、SEO対策、ウェブデータ分析、セキュリティ機能などを持っており、コンテンツマーケティングを実施するため機能をすべて備えた製品となっています。
HubSpot製品には従来CMS Hubというソフトウェアがありましたが、これにSEO対策やレスポンシブデザインなどの機能が追加され、2024年4月、Content Hubとして新たにリリースされました。
また新しくローンチされたContent Hubの大きな特徴は、AIコンテンツ生成機能やAIウェブサイト生成機能など、AIの機能を実装した点です。
まずはCMS Hubから継承した機能から解説し、次にContent Hubイチ推しの機能へと進んでいきましょう。
Content Hubには、CMS Hubから継承し新しい機能を加えたCMS(Contents Management System)機能が搭載されています。
あらかじめ業種や目的別に用意されているテンプレートを選択し、パーツをドラッグ&ドロップしていくだけで本格的なWebサイトを構築することが可能となっています。サイトの作成やメンテナンスにHTMLやCSS、プログラミングといったコーディングの知識は必要ないので、Webデザイナーや開発者でなくとも、マーケターが日々のメンテンナンス作業を行えます。
ランディングページとは、検索サイトや広告などからユーザーが最初にアクセス(ランディング)するWebページです。このページにユーザーが期待するコンテンツが無ければ、ユーザーはすぐに離脱してしまい以後ランディングページに戻ってくることはないでしょう。
ランディングページは、ユーザーをリードへと転換していく第一歩となる重要なページなのです。Content Hubに用意されているランディングページ作成機能は、コーディングなど専門知識がなくても、直感的な操作でスマートフォンやPCに最適化されたランディングページを簡単に作成することができます。
上記のようなツールでWebサイトやランディングページを作っても、適切なSEO(サーチエンジン最適化)対策がなされていなければ、多くのユーザーをWebサイトに誘導することはできません。
Content Hubには、Webサイトの表示速度やオンページSEOなど検索順位に影響を与える要素を分析し、最適化するためのアドバイスを実施する機能が用意されています。アドバイスは、SEO対策の優先度順に推奨する改善事項を提示してくれるので、SEO的に影響の大きい項目から最適化を進めていくことができます。
ここからは、新しくローンチされたContent Hubのイチ推し機能について解説していきます。
コンテンツリミックスは、その名の通りコンテンツをリミックス(この場合は再利用)できる機能です。Content Hubのこの機能を使えば、既存の社内外のコンテンツやテキストを、画像やSNSの投稿、SMSメッセージ、広告、ブログ記事などのコンテンツ形式に転換し再利用することができます。
これまで積み重ねてきたアセットをさまざまなチャネルで使用できるように変換し、マーケティング戦略を強化できるというわけです。
この機能は、AIを活用したマルチチャネル向けコンテンツ作成機能でコンテンツ作成の時間を大幅に節約できます。一方で著作権やライセンス関係には注意しなければなりません。またAIが生成したコンテンツに偏りや不正確さがないかも確認しなければなりませんが、うまく活用すればマーケティングの効率を飛躍的に向上させてくれることでしょう。
ブランドボイスとは、自社のブランドらしい文体や語り口調のことをいいます。Webサイトやメールマガジン、SNS、ブログなど、ユーザーに提供するコンテンツには多くのテキスト情報(動画であれば語り口調)が含まれます。これらのすべてに統一したブランドボイスを用いることで、ブランド「らしさ」を醸成できるでしょう。
Content Hubでは、AIを搭載したブランドボイスツールを使うことで、入力したテキストをAIアシスタントが分析し、パーソナリティーとトーンの候補が提示されるので、そこから選択すればOKです。
ブランドボイスをオンにすると、SNSへの投稿やEメール、ブログ記事、ウェブサイト、ランディングページなどに統一したボイスが適用されますが、現在は英語でのみ利用可能です。将来的なアップデートで、日本語でも使えるように期待しましょう。
Content Hubでは、簡単なプロンプト(AIへの指示や質問)に答えるだけでAIが魅力的な記事を生成してくれ、ごく短時間でブログの記事を仕上げることができます。
ブログをはじめとするオウンドメディアでは、定期的かつ継続的にユーザーを引きつけるコンテンツを提供し続ける必要があります。本機能を使えば、制作予算や人員を増やすことなく、有益なコンテンツを高頻度で投稿することが可能です。
Content Hubでは、特定のセグメントの顧客だけがアクセスできるウェブページやコンテンツなどを作成できます。簡単に言えば会員専用ページですが、顧客に「あなただけに」という情報やサービスを提供することにより顧客ロイヤルティ(顧客忠誠度)の向上が期待できます。
特別感によるロイヤルティの向上は顧客との関係性を強化し、製品やサービスのリピート、アップセル、クロスセルなどの機会を醸成します。また、会員専用ページの各種データを分析すれば、既存顧客の行動に関するデータや深い顧客インサイトを得ることができるでしょう。
本記事では、HubSpot製品の価格体系変更を含む、製品のリニューアル(アップデート)情報について解説しました。
HubSpotは定期的にさまざまなアップデートを実施し、機能強化や新しい機能のリリースを行っています。特に近年はAIを活用した機能のアップデートが顕著で、HubSpotの各種ソフトウェアは使い勝手と機能を飛躍的に向上させています。定期的に実施されるHubSpotのアップデートから目を離さないようにしましょう。
なお、株式会社ハレフルではHubSpotの導入・運用支援を行っております。「自社にあったCRMの選定から相談したい」「HubSpotの運用を依頼できる企業を探している」という場合には、お問い合わせからご連絡ください。