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【HubSpot】HubSpotでECサイトは作れる?構成パターン別にできること・できないことを解説
HubSpot には、サイトを見て回りながら商品をカートに入れていく、いわゆる EC サイトの仕組みはありません。それでも、商品を売ること自体はできます。製品と支払いリンク、注文を組み合わせれば、扱う商品が少ない販売は HubSpot だけで回せます。Shopify などが要るかどうかは、商品の点数と在庫管理の有無、それに購入者に数量や商品を選ばせるかどうかで決まります。
1. 構成パターン別の早見表
決済の機能は Revenue Hub に入っています。Revenue Hub は、見積もりや請求書、支払いリンク、サブスクリプションなど、代金を受け取るための機能をまとめた HubSpot の製品です。
構成パターン | 使う機能 | 必要なプラン | 向いている販売 |
|---|---|---|---|
単品・セット販売 | 製品、支払いリンク | Stripe 決済処理はすべてのプランで利用可 | 研修やコンサルティング、パッケージ商品 |
定期購入 | 支払いリンク、サブスクリプション | 同上 | 会費、ソフトウェアの月額料金 |
出荷管理まで含める | 上記に加えてワークフロー、注文 | ワークフローは Professional 以上 | 商品と数量が決まっている、発送をともなう物販 |
商品点数が多い物販 | Shopify 連携 | Shopify の契約が別途必要 | 一般的な EC サイト |
2. 日本で代金を受け取るには Stripe を接続する
日本の会社が HubSpot で代金を受け取るには、自社の Stripe アカウントを接続します。HubSpot の決済機能は、米国・英国・カナダの会社しか使えないためです。
Stripe 決済処理を使うと、Stripe の手数料とは別に、HubSpot のプラットフォーム手数料が 0.75% かかります。1回の決済は 0.50 米ドル以上でないと受け付けられないので、ごく安い商品を単品で売るときは価格に気をつけてください。
3. 活用パターン1:単品・セット販売は支払いリンクで完結する
商品ページに支払いリンクを埋め込めば、注文から決済までが HubSpot のページの中で済みます。
支払いリンクには、製品ライブラリーの製品を商品項目として入れられます。購入者が数量を変えられるようにでき、最小と最大の数量も決められます。商品項目を任意にすれば、本体に付属品を足すかどうかを購入者が選べる形になります。
物を送る場合は、送料を発送用の商品項目として追加し、発送先の住所を集める設定をオンにします。発送用の商品項目は1本のリンクに1つまでで、ほかに商品項目が1つ以上ないと追加できません。住所の収集は、先に決済の設定で配送を有効にしておかないと選べません。
商品項目ごとに税率を設定することもでき、その場合は割引コードを無効にする必要があります。
ページへの載せ方は、ドラッグ&ドロップで置ける決済モジュールか、埋め込みチェックアウトです。どちらの場合も Apple Pay は使えません。
購入が終わると、支払いのレコードとコンタクトが自動で作られ、購入者には領収書が届きます。「このリンクでの新規取引の作成を許可」をオンにしておけば、取引のレコードも作られます。購入後は自社のサンクスページや外部の URL に移動させることもできます。
4. 活用パターン2:定期購入はサブスクリプションで自動請求する
定期の請求頻度を持つ商品項目を支払いリンクで売ると、サブスクリプションのレコードが作られ、決めた頻度で自動的に請求されます。2回目以降の支払いで取引が増えることはなく、支払いはサブスクリプションのレコードにたまっていきます。
サブスクリプションの状態とアクセス権を連動させ、支払った人だけに会員ページを見せる手順は、【HubSpot】HubSpotで会員サイトは作れる?活用パターン別にできること・必要なプランを解説にまとめています。
5. 活用パターン3:出荷まで管理するなら注文を足す
発送のある物販では、注文オブジェクトで出荷の進み具合を管理できます。注文は、何が買われ、どう届けるかを記録するレコードで、請求や売上の計上は扱いません。注文パイプラインを作れば、「受付」「発送準備」「発送済み」のように段階を追えます。注文のレコード自体はすべてのプランで使えます。
支払いリンクで買われても、注文は自動では作られません。自動でできるのは支払い、コンタクト、取引までなので、注文はワークフローで作ります。ワークフローは、Sales Hub や Revenue Hub などの Professional 以上で使えます。
ワークフローで注文に商品を入れる
取引をトリガーにしたワークフローに「レコードを作成」アクションを置き、作成するレコードのタイプを「注文」にします。同じ画面の「+別の関連付けを追加」で「関連付けられている商品項目」を選ぶと、取引の商品項目がすべて注文に関連付けられます。商品を2種類、数量を変えて入れた取引で試したところ、注文には両方の商品が数量どおりに入りました。
注文を手動で作る画面では商品項目を追加できないので、買われた商品まで注文に残したいならこの方法を使います。
商品項目は1件の注文にしか関連付けられません。同じ取引から注文をもう一度作ると、商品項目は前の注文から外れて新しい注文に移り、元には戻せません。分割発送のために1つの取引から注文を複数作る運用には向いていません。
ワークフローには「取引に商品項目を追加」や「関連付けを作成」のアクションもありますが、買われた商品を注文に入れる用途には使えません。前者は追加する製品と数量を設定画面で決めておく作りで、後者は関連付けの対象に商品項目を選べません。


トリガーを「取引の作成」にするなら遅延を入れる
支払いリンクで作られた取引に商品項目が付くのは、取引ができた少し後です。商品項目の関連付けは非同期で処理されるので、取引の作成をきっかけにワークフローが動いた時点では、まだ商品項目が付いていません。そのまま注文を作ると、中身のない注文ができてしまいます。ワークフローの先頭に2分ほどの遅延を入れておけば、商品項目が付いてから注文が作られます。
購入者が選んだ内容は注文に反映されない
数量を変えられる支払いリンクや、任意の商品項目を入れた支払いリンクでは、注文の中身が実際の購入とずれます。購入者が最終的に選んだ数量や商品は支払いの商品項目には反映されますが、取引や注文の商品項目には同期されないためです。
こうしたリンクで売るなら、ワークフローで支払いを注文に関連付けておき、出荷のときは注文から支払いを開いて商品項目を確かめてください。注文の画面に支払いの商品項目を表示する標準のカードはなく、注文に正しい商品項目を入れるには API を使った開発が必要です。注文を出荷管理に使うなら、支払いリンクは数量を変えられない設定にし、任意の商品項目も使わずに作ってください。
6. HubSpot だけでは足りないこと
サイトを回遊しながら買い足すカート
支払いリンクは、カートを使わずに代金を受け取るための決済ページで、入れる商品は売り手が先に決めます。購入者が商品ページを見て回り、気に入ったものを順にカートへ足していく買い方はできません。
HubSpot にはカートというオブジェクトもありますが、これは Shopify など外部の EC で放置されたカートの情報を取り込むためのものです。HubSpot のページや支払いリンクからカートのレコードが作られることはありません。
全商品を任意の商品項目にして1本の支払いリンクにまとめれば、決済画面で商品を選んでもらう形はとれます。選ばれた商品は取引や注文に反映されないので、出荷の管理とは組み合わせられません。
在庫の自動引き当て
製品には、在庫数を持たせる標準のプロパティがありません。「製品タイプ」で在庫品として分類はできても、何個残っているかは記録できないので、売れたら在庫を減らす、売り切れたら販売を止めるといった動きも作れません。
在庫を数で管理するなら、在庫数のカスタムプロパティを作って手で更新していくことになります。売り切れても支払いリンクが開いたままだと在庫のない商品の注文を受けてしまうので、売り切れたらリンクを手動でオフにしてください。1点ものなら、購入後にリンクを自動でオフにする「1回限りの使用」のスイッチが使えます。
商品点数が多いなら Shopify と組み合わせる
商品が多く、在庫や配送をきちんと管理したいなら、EC の本体は Shopify に任せるのが現実的です。Shopify の注文は連携で HubSpot の注文オブジェクトに同期でき、Shopify で作った商品も製品ライブラリーに入ります。EC の運営は Shopify で行い、顧客の情報は HubSpot に集める分け方です。
見積もりや請求書など、Revenue Hub のほかの機能については【HubSpot】Commerce Hubとは?機能や特徴、料金プランをご紹介を参照してください。
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まとめ
HubSpot で売り始める前に、商品の組み合わせと出荷の管理、在庫の扱いを決めてください。
- 売る商品を、支払いリンクに入れる組み合わせとして先に決められるか
- 出荷の管理まで HubSpot でやるか。やるなら、ワークフローを使うために Professional 以上が要り、支払いリンクは購入者に数量や商品を選ばせない作りにします
- 在庫を数で管理する必要があるか。あるなら、Shopify との連携を検討してください
ハレフルへのご相談
株式会社ハレフルは、HubSpot・Salesforce の導入・運用支援を行っています。HubSpot で商品を売る仕組みについても、扱う商品や今の販売・出荷の流れを伺ったうえで、HubSpot だけで組むか、Shopify などと組み合わせるかを含めてご提案します。
「支払いリンクで決済から出荷管理までつなげたい」「今の販売方法が HubSpot で回るのか判断したい」といった具体的なご相談はもちろん、自社で何ができるのかを知りたいという段階でもかまいません。
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