この記事の概要
・Operations Hub の概要がわかる
・Operations Hub の主な機能がわかる
・Operations Hub を導入するメリットがわかる
・Operations Hub の料金プランがわかる
ビジネスの成長に伴い、顧客データの整合性や部門間の連携、システムの自動化といったオペレーションはますます複雑化していきます。こうした課題を解決するために登場したのが、HubSpot のOperations Hubです。本記事では、Operations Hubの概要から主な機能、他のHubとの違い、そして導入するメリットまでをわかりやすく解説します。
Operations Hubは、HubSpot がCRMプラットフォームの一部として提供するオペレーション管理支援ツールで、特にオペレーションチームを対象に、データ整合性の維持、業務プロセスの自動化、外部ツールとの連携などを効率的に実現できるよう設計されています。データの同期と整理や自動化などの機能を駆使して、最新の顧客情報の一元管理、業務プロセスの改善、営業戦略立案などの実現を可能にします。
ノーコードでのデータ同期や、自動のデータクレンジング機能、データ品質の維持・管理、高度なレポ作成機能など、オペレーション業務に欠かせない機能が充実しており、これにより、チーム同士の連携がスムーズになり、社内外の情報をスムーズにつなぐ基盤を整備します。
HubSpotのOperations Hubを導入することで、どのようなメリットが得られるのか見ていきましょう。特に、急成長中の企業や部門間連携を強化したい組織にとっては、オペレーションの基盤強化に役立つでしょう。
Operations Hubを活用することで、CRM内のデータを正確かつリアルタイムで統合・可視化できるようになります。様々なツールを利用し、バラバラになっていたデータをひとつにまとめることで、必要な顧客データにすぐにアクセスでき、データを分析してマーケティングや営業戦略を構築することも可能になります。データ管理にかかる時間やコストを削減でき、より優れたカスタマーサポートへリソースを割くことができます。
社内の各々の部門で扱われる顧客データや商談履歴、サポート情報などを自動で同期し、重複や不整合を解消できるため、営業やマーケティング、カスタマーサポートがそれぞれ最新の顧客情報をベースに業務を進められるのが大きなメリットです。
Operations Hubを活用すれば、これまで人手に頼っていた煩雑な業務フローをワークフロー化し、定型業務を自動化できます。これにより、作業のミスや人的コストを削減できるだけでなく、担当者が戦略的・創造的な業務に集中できる環境が整います。
Operations Hubは、HubSpotが提供する無料のCRMツールと完全に連携しているため、すでに無料のHubSpot CRMを導入している企業にとっては、追加導入しやすいでしょう。無料CRMでは、顧客情報の一元管理(会社情報、連絡先、商談履歴など)やメールや通話ログの記録、タスク・案件の管理など基本機能が揃っており、これらとOperations Hubを連携させることで、データの質と活用度が格段に向上します。
HubSpot Service Hubは、カスタマーサービスとサポートの質を向上させるための多岐に亘る機能が備わっています。ここでは代表的な機能について紹介します。
HubSpotでは、外部のアプリケーションとリアルタイムに双方向のデータ同期が可能です。異なるシステム間でのスムーズなデータ連携を可能にし、最新で正確な情報を保ちつつ、データを一元管理できます。重複データの除去や、独自のフィールドマッピング機能も搭載されており、標準プロパティに限らず、任意のデータに対しても柔軟に同期先を指定できるのもポイントです。社内で散在していた顧客情報を統合することで、業務効率が大幅に向上するでしょう。
また、データ整理機能を活用することで、入力ミスや情報の不整合といった問題を未然に防止できます。データの品質を常にチェックし、自動で修正できるため、エラーの蓄積を抑え、健全なデータベースを維持できます。複雑なデータ構造も、ノーコードで設計・見直しができるため、専門知識がなくても扱えます。
日々繰り返される業務を人の手で行うことは、多くの時間を要し、ヒューマンエラーや担当者の負担増加にもつながります。HubSpotのオートメーション機能を活用すれば、こうした課題を解消し、迅速かつ安定した業務運用を実現できます。
Operations Hubでは、より複雑な業務フローにも対応できる「プログラマブルオートメーション」が利用可能(Professionalプラン以上)で、JavaScriptやPythonを用いて、より細やかなロジックでの自動処理を設計できます。例えば、営業エリアの自動管理や契約更新のタイミング調整など、多岐にわたる業務を効率化できます。
また、社内に蓄積されたデータと外部情報を統合する「データエンリッチメント」機能により、より深く顧客を理解し、分析結果をもとに、サービス改善や経営判断を迅速に行えるようになります。これにより、業務効率だけでなく顧客満足度の向上にも寄与するでしょう。
データセットは、複数のCRMオブジェクトやプロパティ、HubSpotアセットなどを整理・定義して、レポート作成に活用できる状態に整えてくれる機能です。集計・計算式を使って、初回コンバージョンまでの期間や営業サイクルの平均日数、顧客獲得単価(CPA)や利益率などを求めることが可能です。Professional以上のプランでは、カスタムレポート機能により、社内のマーケティングや営業活動、オペレーションの全体像を可視化でき、データに基づいた戦略や改善策の立案をサポートします。
Hub Spotの製品はすべて、無料ツールと有料ツールに分かれており、ニーズに合わせて選ぶことができます。
• 無料ツール:月額0円
• Starter:1シート当たり月額1,800円*(通常価格2,400円~)
新規の契約対象のキャンペーン期間となっており、終了日は未定です。
• Professional:1コアシート込み 月額96,000円~(追加コアシート 6,000円/月~)
• Enterprise:1コアシート込み 月額240,000円~(追加コアシート 9,000円/月~)
*2025年6月時点の金額です。
• 双方向のデータ同期
• 既存データ同期
• 既定のフィールドマッピング
• サードパーティ製品との連携
など
• 無料ツールの全機能
• カスタムフィールドマッピング
• Starterの全機能
• データセット
• プログラマブルオートメーションとボット
• Webhook
• データ品質管理オートメーション
• Professionalの全機能
• レポートでの計算
• Snowflakeベースのデータ共有
• レポート、リスト、ワークフローの利用上限引き上げ
HubSpot Operations Hubは、ビジネスプロセスの自動化やデータ管理の強化、マーケティング活動の効果測定など、あらゆる面で業務効率を向上させることができます。今後のビジネスをより効率的かつ効果的に展開していくために、HubSpot Operations Hubを導入してみてください。
HubSpot Operations Hubは、業務プロセスの自動化、データ管理の最適化などを通じて、部門をまたいだスムーズな連携や、信頼できるデータに基づく意思決定を支援し、組織全体のパフォーマンスを底上げするツールです。よりスピーディーかつ戦略的にビジネスを展開していきたい企業にとって、HubSpot Operations Hubの導入は、強力なサポート基盤となるはずです。
株式会社ハレフルでは HubSpot や Salesforce の導入・運用支援 を行っております。初期設定や操作方法などから、自社にマッチしたサポートをご提案しており、CRMの導入は初めてという企業様も安心してご依頼いただけます。スコアリングをはじめ、HubSpotが有する機能についての相談や設定にも応じています。「自社にあったCRMを選定してセールスやマーケティングを効率化したい」「HubSpotの運用を依頼できる企業を探している」など、HubSpot導入に関する具体的な相談や、プランの選び方についてお困りの方は、ぜひ お問い合わせ からご連絡ください。